■ ナザールとナゾネックスの違い
~点鼻薬の選び方を医師がわかりやすく解説します~
こんにちは。絶賛花粉症の横山です。
眼球取り出して洗いたいです。
のどにタワシぶちこんでゴシゴシしたいです。
鼻、トイレのウォシュレットみたいなやつで持続洗浄したいです。
まあ、さておき。
花粉症やアレルギー性鼻炎の季節になると、
「ナザールとナゾネックスって何が違うんですか?」という質問をよくいただきます。
どちらも“鼻に使うスプレー”ですが、実は中身も目的も全く違います。
今日はその違いを、医師の視点からわかりやすく解説します。
■ ナザールとは?
ナザール は、市販薬としてドラッグストアでも購入できる「血管収縮タイプ」の点鼻薬です。
(なので、我々ドクターの守備範囲外です。)
● 主成分
オキシメタゾリンなどの血管収縮薬
● 作用
鼻の粘膜の血管をキュッと収縮させて、腫れを抑える
● 効果の特徴
・即効性がある(数分でスッと通る)
・鼻づまりに対して強力
・持続時間は比較的短め
● 注意点
連用すると「薬剤性鼻炎」になる可能性があります。
これは使えば使うほど鼻づまりが悪化する状態で、依存性のようなものです。
基本的には
→ 連続使用は3日以内が目安
というのが一般的な使用ルールです。
■ ナゾネックスとは?
ナゾネックス は、医療機関で処方される「ステロイド点鼻薬」です。
当院に受診された事がある方は、大抵これが処方されるでしょう。
・・・ってか皮膚科ですからね。
あんまり難しい事は耳鼻科で聞いてよ・・・とはなりますが。
● 主成分
モメタゾンフランカルボン酸エステル(局所ステロイド)
● 作用
アレルギーによる炎症そのものを抑える
● 効果の特徴
・即効性はやや弱い
・継続使用で効果が安定する
・鼻水・くしゃみ・鼻づまりを総合的に改善
・長期使用が可能(医師管理下)
ステロイドと聞くと怖い印象を持つ方もいますが、点鼻タイプは全身への影響が非常に少なく、安全性が高い治療薬です。
■ わかりやすく比較すると
【ナザール】
・即効性◎
・鼻づまり特化型
・短期レスキュー用
・市販薬
・連用NG
【ナゾネックス】
・即効性△
・炎症治療型
・根本治療寄り
・処方薬
・長期使用可
■ どちらを選ぶべき?
● 今すぐ鼻を通したい(病院行く暇もないし)
→ ナザール(短期限定)
● 花粉症をきちんとコントロールしたい
→ ナゾネックス
というイメージです。
特に花粉症シーズン中にナザールを毎日使っている方は要注意です。
知らずしらずのうちに薬剤性鼻炎になっているケースもあるかと。
■ 美容医療との関係は?
実は鼻炎コントロールは、美容医療にも影響します。
例えば
・ヒアルロン酸注入時の鼻のむくみ
・手術後の腫れ
・ダウンタイム中の呼吸のしづらさ
鼻粘膜が慢性的に腫れていると、見た目や回復にも影響することがあります。
また、静脈麻酔なんかを使うOPEのとき、
鼻づまりがあると結構危ないです。(酸素化が悪くなったりね。)
名古屋・栄エリアで美容施術を受けられる方の中にも、慢性鼻炎をお持ちの方は意外と多いです。
必要に応じて耳鼻科的治療の併用も検討します。
■ まとめ
ナザールとナゾネックスは、名前も目的も似ているようで全く違う薬です。
・ナザール=一時的に鼻を通す薬
・ナゾネックス=炎症を抑える治療薬
鼻づまりが慢性化している場合は、自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、一度医療機関で相談されることをおすすめします。
(できれば耳鼻科。忙しくて時間ないなら当院で。)
正しい知識で、快適な呼吸と美容コンディションを整えていきましょう。
また気になるテーマがあれば、ぜひブログで取り上げていきますね。





