小学生の美容整形ってアリ?ナシ?医師が本音で語ります

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こんにちは、横山です。

最近はSNSの影響もあってか、「小学生でも整形できますか?」というご相談をいただくことが稀にあります。

また、たびたびSNSでも議論が起こり(やや感情的な論調が否めないですが・・・)、まあ、簡単に言えば

よくもめてます(;'∀')

正直に申し上げて、私は“年齢が若ければ若いほど整形に慎重になるべき”だと考えています。
(経営者としてはダメですね、儲からないですから。)

さて、今日は、小学生などの低年齢での美容整形について、
医師としての立場からメリット・デメリット
そしておすすめできる整形・おすすめできない整形についてお話ししていきます。

■ 小学生で整形を考える背景とは?

まず、そもそもなぜ小学生が整形を考えるのか。

・学校でのいじめやからかい
・外見に対する強いコンプレックス
・自撮り加工画像(理想像?)と現実の乖離
・親御さんの希望(特に耳やまぶたの形など)
・SNSやYouTubeの影響で整形が身近になっている

などの背景を耳にします。

ちなみにかくいう私も小学生のころ出っ歯でしたので(今もですけど)
「でっぱっぱ」と友人の妹に言われて、すごく傷つき
矯正した記憶があります。

■ メリット:限られたケースで、整形が助けになることも

小学生という年齢でも、以下のような“医学的・社会的な合理性がある場合”には、美容医療がプラスに働くこともあります。

● 推奨できるケース(一部例)

・さかまつげ
→ 埋没する事で改善することが多いです。

・重度の眼瞼下垂(まぶたが垂れすぎて視界を遮る)
→ 機能的な問題を伴う場合は、美容目的というより医療的な意味で手術を考えることがあります。

・目立つホクロやアザの除去
→ 学校生活でのストレス軽減につながることも。

・脱毛
→体毛をからかわれることがあり、自己処置もへたなので肌荒れの原因に

・にきび
→もちろん保険診療が基本ですが、保険では年齢制限があって使用不可の薬剤も多いです。

これらのケースでは、本人の意思と親御さんの理解、医師の慎重な判断がそろえば行ってよいのでは・・・と思います。

■ デメリット:成長途中の顔にメスを入れるリスク

小学生はまだまだ顔も体も成長の途中です。以下のようなデメリットがあることも忘れてはいけません。

・顔の骨格や皮膚が成長途中のため、将来的にバランスが崩れることがある
・心理的な未成熟さから、術後に強いストレスや後悔を抱くことも
・親主導で進めた結果、後年になって「自分の意思じゃなかった」と感じる可能性

特に、目や鼻、輪郭などの形成は、成長によって大きく変わる部分です。小学生のうちに手を加えると、その後の成長に影響を与えかねません。

■ おすすめできない整形:成長に影響を与えるもの

以下のような整形は、原則として小学生におすすめできません。
・鼻整形(プロテーゼ、ヒアルロン酸含む)
・輪郭形成(エラ削り、アゴ形成など)
・豊胸手術
・脂肪吸引や脂肪注入

これらは「大人の顔」になってからが適切なタイミングです。特に骨格や皮膚のバランスが完成していない時期には、かえって不自然な印象になってしまうことも。
一般的に手術は一回目が一番やりやすく、結果がよくなりやすいです。
再手術を繰り返すほど難易度はあがるため、大人になったときのいつかの時のために
綺麗で美しい組織の状態を残しておくのが肝要です。

■ 医師として大切にしていること

私たち医師の役割は、ただ患者さんの希望を叶えることではありません。

特に低年齢の患者さんには、「その施術が本当に今必要かどうか」「将来的に後悔しないかどうか」を見極める責任があります。

当院でも未成年の患者さんは必ず保護者の同意が必要ですし、必要であれば何度でもカウンセリングを行い、無理に治療を勧めることはありません。

■とはいえ、ジレンマも

私たちがいくら断ったところで、「やりたい」という意思は変わらないかもしれません。
たまたま良心的な医師にあたればいいですが
お子様の将来なんて微塵も考えず、その場の売り上げしかみていないクリニックにあたってしまったら・・・

そう考えると「せめて私が担当したほうがよいのでは・・・」
と思い、受け入れる例もあります。

■まとめ

小学生で見た目に悩むのは、とてもつらいことです。


でも、その悩みに対して整形だけが答えではありません。

例えば:

・メイクや髪型、姿勢、服装などで印象は大きく変わります
・カウンセリングや心のケアが必要な場合もあります
・成長とともに顔のバランスが自然に整うこともあります
・親御さんとお子様の関係性を見直し、自尊心を育む教育を目指す

「今すぐ整形」ではなく、「将来的に必要なら選べるように、まずは自分を大切にする」——そんな考え方も、医師として応援したいと思っています。

・・・まあ、とにもかくにもケーズバイケース。

悩んだらとりあえずご相談ください。
カウンセリングは10分無料なので。

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