実は幅広い?にきび・ニキビ跡の保険治療

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今回は「にきび・ニキビ跡」の治療において、
保険適用となる治療/適用外(自費診療)となる治療 のポイントを、
医師の視点から整理してお伝えします。

美容に関心のある20〜50代の方、
また美容医療に関わるドクター・看護師の方々にも役立つ内容です。


■ 「にきび治療」は保険適用となることが多い

まず、にきび(炎症を伴ったもの、毛穴の詰まり・膿・赤みをともなうもの)が
病態として医療機関で診察・治療を行う場合、保険診療が可能なケースが多くあります。
例えば:

  • 塗り薬で毛穴のつまりを改善する治療薬が保険適用されています
  • 炎症性のにきびで、「毛穴詰まり(面皰=めんぽう)」「赤ニキビ・膿ニキビ」などがある場合、
    一般皮膚科で保険診療として治療を受けることができます。
  • 保険治療では「毛穴のつまりを取る」「細菌を抑える」「炎症を鎮める」といった基本的治療が中心です。

当院でも、まずはこの段階(保険適用できるにきび治療)を優先して
「にきびを早く落ち着かせて、ニキビ跡を残さないこと」が非常に大切と考えています。


■ 一方、「ニキビ跡(色素沈着・赤み・凹み・クレーター)」は原則として保険適用外

にきびが治癒した後に残る「ニキビ跡(色素が抜けた・色が残った/赤みや茶色の跡/皮膚が凹んだ・クレーター状になった)」。この段階については、以下のような点を押さえておく必要があります。

  • ニキビ跡治療(例:レーザー、フラクショナル、ケミカルピーリング、マイクロニードル、フィラー処置等)は、美容目的(見た目改善)と捉えられるため、 保険適用外=自費診療 となるのが通常です。
  • にきび治療は「病気として治療」を行うことが可能ですが、跡になったものを「治す」ことは、医療保険の範囲外になるという考えが一般的です。
  • もちろん「軽度の色素沈着」「赤み残存」など初期段階であれば、保険治療で対応できることもありますが、「凹み・クレーター・大きな色むら」などは、専門的な自費治療を要することが多いです。

つまり、治療においては「にきびがある状態」での保険診療スタート → できるだけ早く治す →跡を残さないという流れが理想です。


■ 当院における案内ポイント(名古屋・栄/安城エリア)

当院では以下のように治療の流れ・考え方をご案内しています。

  • 初診時に「にきびの状態」「炎症の度合い」「にきび跡の有無」「ご希望(見た目改善・再発予防など)」をしっかりカウンセリングします。
  • にきび(炎症のある段階)であれば、まずは 保険適用可能な治療薬(外用・内服)・保険診療を優先します。
  • その後、「色素沈着」「赤み」「凹み・クレーター」などが気になる場合には、美容皮膚科・自費診療メニューをご紹介して、どこまで改善を求めるか・費用・リスク・回数などをお話します。
  • 名古屋市中区栄だけでなく、安城市・愛知県その他・全国からの来院にも対応しております。
  • 治療費・回数・術後ケア(スキンケア・紫外線対策・再発予防)についても、治療前にしっかりご説明いたします。

■ にきび/にきび跡 治療時のポイント・注意点

● にきび治療時のポイント

  • 毛穴詰まり(コメド)+皮脂分泌過多+アクネ菌+炎症というメカニズムを理解し、
    早期に「毛穴詰まりを取る」「皮脂を抑える」「抗菌・抗炎症」治療を行うことで跡を残しにくくなります。
  • 塗り薬(例:アダパレンゲル/ベピオゲル等)は保険適用されています。
  • なるべく発症から早い時期、あるいは再発兆候が出たら受診することが望ましいです。放置すると炎症が深くなり跡になりやすくなります。
  • 数日で治るものでもないので、数カ月、はたまた年単位の治療が必要と理解して、じっくり治療に向き合いましょう

● にきび跡治療時の注意点

  • 色素沈着(茶色・赤み)は比較的改善しやすいですが、凹み・クレーターは治療回数・費用・時間がかかるケースが多いです。
  • 自費治療を行う場合、施術回数・ダウンタイム・リスク・費用について明確に説明を受け、納得したうえで進めることが大切です。
  • スキンケア・紫外線対策・生活習慣(睡眠・食事・ストレス)も併せて改善していくことで、より良い仕上がり・再発防止が可能です。
  • 保険診療が可能な段階で受診・治療をスタートすることが、跡を残さないうえで非常に重要です。多くのクリニックでも “まず皮膚科で保険治療” を勧めています。

★注意点★
 本邦では「混合診療」が禁止されているため、保険診療と自費診療の並行はできません。


■ まとめ:にきびを「早く・正しく」治して、跡を残さないために

にきび(炎症期)は、保険診療で治療が可能です。まずは皮膚科を受診して、適切な薬で治すことが大切です。一方、にきびが治った後に残る「ニキビ跡」は、美容目的として捉えられるため、原則として保険適用外で自由診療となることが多いというのが現在の実情です。

当院では、治療開始前に「保険で出来ること」「美容的な追加治療で出来ること」「費用・回数・効果・リスク」を丁寧にご説明しております。名古屋市中区栄・安城市エリアで、にきび・にきび跡でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

過去のブログでも「にきび治療」や「ニキビ跡ケア」について書いております。併せてご覧ください → https://as-cl.com/category/doctor_blog/

今後とも皆さまの肌のお悩みに、丁寧に寄り添ってまいります。統括院長 横山

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