■ 「自然な仕上がり」と「本人の希望」は必ずしも一致しない
美容整形でよく聞かれるご希望のひとつが、「自然に見えるようにしてください」というものです。
確かに、周りにバレにくく、ナチュラルで綺麗な仕上がりを求める方は多いですし、僕自身もその方向性はとても大切にしています。
ただ、実はこの「自然さ」というのは、人によって捉え方が大きく異なるんですね。
たとえば、僕たち医師の側から見る「自然」とは、その方の骨格やお顔のパーツの配置、肌質や年齢感なども踏まえて、「元々こうだったかのような違和感のなさ」を指します。
一方で、患者さんが望む「自然」は、必ずしも医学的・美的なバランスに基づいたものではないことも多いんです。
ありがちなのは「その部位」しかみえていないので、手鏡で自分一人で見る分には問題なくても、他人からみたら違和感、
なんてことがあるってことです。(目が異常に大きいとかね)
一つ言えることは美容整形なんて不自然で当然なんです。
だって、自然なものに手を加えるんですから。
でもその中でいかに自然にみせるかっていうと、
弄ったところと弄っていないとこが自然になじむようなグラデーションの変化だと思うんですよね。
■ デザインを任せていただくと「バレにくい」仕上がりになりやすい理由
僕たち美容外科医がデザインを一任された場合、その方の“素材”をベースに、他のパーツとのバランスを見ながら全体的に整えていきます。
このやり方だと、突出した部分や違和感が生まれにくく、いわゆる「バレにくい整形」につながるんです。
先述のように、何個かの治療を組み合わせながらグラデーションのように変化させるのも一つのテクニックです。
実際、「どこを整形したか分からないけど、なんとなく綺麗になったね」と言われるようなケースは、ドクターにデザインを任せていただいたときに多い印象です。
■ それでも最終的には「患者さんの希望」が優先される現実
とはいえ、美容医療はあくまで「本人の満足」が最優先される分野です。
お金を払うのも、痛い・つらいダウンタイムを過ごすのも、そのお顔と一生お付き合いするのも
お客様ご自身なわけですから。
ですから、どれだけ医学的に自然な提案をしても、患者さんの理想とズレていると、「それじゃ物足りない」と感じられてしまうこともあります。
例えば「もっと鼻を高くしたい」「涙袋をもっとはっきり出したい」「口元をもっとぷっくりさせたい」など、医師から見るとやや不自然に感じるバランスでも、患者さんご本人がそれを「理想」として強く望んでいれば、最終的にはその方向で手術を進めることになります。
そんなの断ればいいじゃないか!!!!!!!
と思われる方もいるかもしれません。
・・・まあ、我々も商売ですからね。
そして、我々がお断りしたとしても「やりたい気持ち」は変わらず、もしかして滅茶苦茶な事をやるクリニックに行ってしまったら・・・
と思うと、せめて我々が担当した方が健全な状態を残して上げれるのでは・・・と思い、断るに断り切れないもんです。
美容外科は機能回復ではなく、美的欲求に応える医療ですから、これはある意味で当然のこととも言えます。
■ カウンセリングでは「すり合わせ」がとても大切
そのため、当院ではカウンセリングの時間をとても大切にしています。
最初から「全部お任せします」という方もいれば、「ここは絶対こうしたい」という強い希望がある方もいらっしゃいます。
どちらの場合でも、まずは患者さんの理想像をしっかりヒアリングした上で、医学的・美的観点からのアドバイスをしながら、どこまでが“自然に見えるライン”なのか、逆にどこまでやると“不自然になりがちなのか”を丁寧にお伝えしています。
だから私がよく二重のカウンセリングなんかで「どんな二重にしたい?」と最初に聞くのはちゃんと理由があるんですよね。
その上で、最終的には「自然さ」と「理想」のいいとこ取りができるよう、落としどころを一緒に見つけていくのが、美容外科医の腕の見せどころでもあります。
■ 「不自然=悪い」わけではない
なお、ここで誤解してほしくないのは、「不自然=悪い整形」ではないということです。
(これ、めちゃくちゃ大事。)
最近では、あえてパーツを強調したような“韓国っぽい顔”や、“ドールフェイス”を目指す方も多く、
それがその方の自己表現であり、自信になるのであれば、それも立派な美容医療の役割だと思っています。
つまり、「自然さ」はあくまでひとつの選択肢であって、すべての人にとっての正解ではないんです。
大切なのは、患者さんの「なりたい姿」と、医師としての「安全で美しい仕上がり」を、どうすり合わせていくかということ。
そのためには、遠慮せずたくさん話していただくことが、最良の結果につながると思います。
ご相談やカウンセリングはお気軽にどうぞ。
名古屋・栄、安城の「あいちビューティークリニック」でお待ちしております。





